創業計画書の作り方

創業計画は、思い描いた事業をいかにして実現していくかを表したものです。現状から将来あるべき姿(創業の成功)に到達するための1つの「道しるべ」になるものです。「道しるべ」を活用して、創業という夢に向かって前進しましょう。

 

「事業の展開は頭に入っているから大丈夫」と言われる方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、自分の事業が本当に実現可能なのか、事業の落とし穴や矛盾点はないのか、事業計画書を作成することで確認することができるため、成功の可能性を高めてくれるこれ以上ないツールとなります。何度か書き直すことによって、自分が本当にやりたいことなのか、成功の見込みなどがはっきりとしてきます。また、金融機関や事業の協力者へ説明の際に必要となります。

創業計画の流れ

1. 全体の構想、事業のイメージ

創業動機、事業の目的、将来的なビジョンなど、どういう目的で何をやりたいかをはっきりさせます。事業に対する考え方や熱意、将来的な事業展開を説明します。

2. 具体的な事業内容

提供する商品、サービス、技術やそれらの提供方法にどのような特徴があるのか、そしれそれらが顧客にいかにマッチしたものであるかをわかりやすく説明します。

3. 市場調査

これから始める事業の市場規模、市場ニーズ、将来性、事業を取り巻く環境、競合他社等を調べ、事業内容の裏付けとします。

4. SWOT分析

情報を整理して考え方のヒントをくれるのがSWOT分析です。自らの努力で改善が可能な内部要因であるS(強み)、W(弱み)及び外部環境要因で自社でコントロールすることが不可能なO(機会)、T(脅威)は何かを書き出し整理をします。さらに、内部要因と外部環境要因を掛け合わせて、さらに戦略の方向性をつかみます。

5. 行動計画(アクションプラン)

SWOT分析、クロス分析により明確になった取り組みを行動計画としてとりまとめます。

誰が何をいつまでに実行するのか?1つ1つを行動として落とし込みます。

6. 数値計画

以上で作成したビジネスモデル、行動計画を数値に落とし込みます。

販売計画、仕入計画、経費計画、資金計画 ・・・etc

数値にすると本当に実現可能かどうかが見えてくるものです。

 

  • 販売価格をいくらにするのか、粗利率をいくらで設定するのか
  • どの商品をどの程度販売するのか
  • 従業員、パートを何人採用するのか
  • 給与はいくら支払うのか
  • 借り入れをいくら行うのか
  • 設備投資はいくらぐらいまで可能なのか

 

事業計画は通常3年から5年程度作成します。

通常、創業したいと意欲がある方でも1.2.3.までは1人で作成することができますが、4以降となると、なかなかなれていない人には難しく、特に客観的な視点で計画をみなければそれが本当に実行可能かどうかというのはわからないものです。
当事務所ではこのような事業計画書を何十社と作成してきました。きっと、創業する皆様方のお役に立てると思います。

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